幼児教育に興味のある方なら定番かもしれませんが、運動は育脳におおいに影響があります。いわゆる座学でお勉強をすることで鍛えられる脳は、活動分野によっては運動でも鍛えられるわけです。それが、座学のお勉強よりも運動のほうが効率よく脳に刺激を与えられたりするのです。
運動で脳を活性化して、活性化した脳でお勉強をスムーズにしましょうという、育脳のための運動がブームとなっているのです。
そんなわけで、英会話や幼児教室などのおけいこが流行る中、運動教室というジャンルのおけいこごとも年々増えているのです。いまどきっ子の運動不足解消だけで流行っていたわけではなかったのですね。
運動の種類とお勉強への影響
最近のおきい入りの1冊、「脳には妙なクセがある」から。運動と学習の関係についてのコラムを読みました。本によると、
- イリノイ大学ヒルマン博士の調査結果
- 運動能力と学力には相関関係がある、特に有酸素運動が効果大
- カリフォルニア州教育省もデータ発表
- 反復シャトル走と算数や国語の読解力に相関関係あり
- 柔軟体操や筋肉トレーニングは学業成績に関連なし
というようなことが書いてありました。
つまり、運動の種類によって活動する脳の分野は違うので、運動の種類によって影響を与える学業の種類も異なってくるというわけです。具体例としては反復シャトル走の例しか見つけられなかったのでアレですが。公文などの科目別学習では絶対に入ってくる「国語」「算数」に有酸素運動が効果的だとわかったのだから、こういう運動を習慣化するだけでも、かなり育脳に効果的だということですね!
月齢別有酸素運動
0歳~
まだ、ひとり歩きのできない月齢ですが、この時期にも有酸素運動ができます。
- ベビースイミング
- 笑わせる
大人でも水泳は全身運動と有酸素運動で有名ですね。ベビースイミングは歩けないお子さんでも参加できるし、親子で参加することでママもストレス発散につながります。近所に通える施設があるならおすすめの運動です。
もうひとつの笑わせる。笑うことは実はいちばん身近な有酸素運動なのです。笑いと健康について研究している福島県立医科大学医学部疫学講座の大平哲也教授によると、笑うこと=腹式呼吸=有酸素運動になるというのです。
ところで、乳児は平常時から常に「腹式呼吸」をしています。逆に、腹式呼吸以外の呼吸法ができません。つまり・・・常に有酸素運動をしているような状態だということです。さらに、笑わせることでたくさんの酸素をとりこむことができます。そのままでも、もちろん良いですが赤ちゃんをあやすだけで育脳につながるんだと思うと、笑顔をつくるのもさらに楽しくなりますね。
1歳~
自分の力で歩くようになります。少しずつ運動の種類も増え始めます。
- スイミング
- ウォーキング
- ボール遊び
- おいかけっこ
- やっぱり笑わせる
0歳代に引き続き、スイミングは有効な有酸素運動です。さらに笑わせることも、意思疎通がしやすくなるので一緒に笑う機会も増えるのではないでしょうか。この時期は親が笑い上戸だと、子どもも笑い上戸になりますね。チビヒメも、意味はわからないなりにお笑い番組を見て爆笑する親の姿を見てつられ笑いをしています。
歩けるようになった特権、ウォーキングのスタートです。最初は慣らし歩きしかできませんが、徐々に歩く力がついてきます。近所にウォーキングコースなどがあれば挑戦してみてもいいですね。ドーマン運動プログラムによると1歳半での目安は800メートルをノンストップで歩くことです。なかなか難しい課題です。
3歳~
かなり運動能力が発達してきます。これまでの腹式呼吸も徐々に薄れ、胸式呼吸に切り替わった頃です。負荷の高い運動ができるようになったと同時に、意識的に腹式呼吸を取り入れないと有酸素運動につながりません。
- スイミング
- ランニング
- サイクリング
- エアロビ
- 鬼ごっこ
- これでもかと笑わせる
ほぼ大人と同じ有酸素運動になります。スイミングはそろそろ母子分離の教室に参加できます。三輪車も自力でこげる頃でしょう。エアロビも自宅DVDで親と一緒に振り付けを覚えて参加できる頃です。
おすすめはランニング。ドーマン運動プログラムによるとノンストップで30分走れるようになることが目安です。大きな公園の運動トラックで親子で走り込む勢いですね。この運動の目安は1日おきだそうです。大人の体力もつかなぁ・・・
最終的にいちばん簡単なのは笑うことです。とにかく子どもを常に腹筋が痛くなるくらい笑わせるのは他の運動に比べるとずいぶん手軽に感じます。兄弟や遊び友達がいれば「鬼ごっこ」も手軽な有酸素運動になります。笑いながら走り回れたらベストですよね。
結局、いちばん手軽なのは笑うこと
もちろん、運動できればベストなんですけどね。笑うことってすごく良い効果があるってことです。
母子って不思議なつながりがあるから、母親の笑顔は子どもによくうつります。とにかくまずは自分が笑って、子どもに笑顔を伝染させる。毎日、笑いのある生活基盤ができてから、プラスアルファで運動を取り入れられると良いのかなぁと思いました。
https://www.note-s.net/?p=3299
結構最近、おんなじようなこと書いてましたね(^_^;)
あとは、歌うこともよさそうです。童謡を本気で腹式呼吸で歌ってあげると、ママ自身の有酸素運動につながるのでダイエット効果やストレス発散効果もあるし、童謡を歌ってもらってチビヒメもごきげんになります。さらには、童謡から言葉も覚えたりします。一石三鳥ですよ。ご近所迷惑にならない程度に、歌いながらお散歩できたらベストですね。(*^_^*)
<参考図書>