保育園が決まるまで、すべてがグレー状態だからと先伸ばしにしてきた働き方についてのこと。間際になって焦りながら色々と調べてみました。
それぞれの違いによるメリット・デメリットを丁寧に洗い出して、どうしたらベストかを考えたいと思います。
フルタイム・時短・パート、働き方の違い
あらためて働き方の違いについておさらいします。※私の会社の例なので、職場によって違うところもあると思います。
フルタイム | 時短勤務 | パートタイム | |
勤務時間 | 8時間 | 6時間 | 6時間未満で設定可 |
給与 | 従来通り | フルタイムの0.75倍 | 時給制 |
厚生年金 | 従来通り | フルタイムの給与で算定、控除額は時短の給与で算定 | 加入条件最低週20時間以上勤務 |
健康保険 | 従来通り | 時短の給与で算定 | 加入条件最低週20時間以上勤務 |
2人目妊娠後 | |||
出産手当金 | 従来通り | フルタイムの0.75倍 | 収入に応じて |
育児休業給付金 | 従来通り | フルタイムの0.75倍 | 収入に応じて |
時短は子どもが3歳になるまで | パートは収入に応じて夫の扶養に入れる |
フルタイムのメリット・デメリット
出産前と全く同じ働き方ですね。良い点は、給与がこれまで通り満額もらえるということ。業務時間もこれまで通りなので、同じような働き方をすることができます。
デメリットは、仕事面は完全復活しても生活面は劇的な変化を遂げているので、両立できるかどうかが未知数だということです。
本人的にはやる気満々で、しかも保育園などのバックアップも完璧でも、発熱やトラブルで呼び出しがあることもありますし、自宅での家事労働は確実に増えています。その上で、フルタイム復帰が本当にベストなのかどうかを考えないといけません。
時短勤務のメリット・デメリット
時短は文字通り時間を短縮しての職場復帰です。法的に残業免除できるシステムなので、保育園のお迎え時間に遅れることなく仕事ができます。(残業は堂々と断っても良い)
さらに、年金面では少しだけオトクです。時短勤務になることで給与は減額されますが、厚生年金の算出はフルタイム勤務時(産休前)の金額で計算されるのです。
- 例えば、産休前のお給料が手当込み込み30万円だったとして、社会保険料が6万だったとしましょう。
- 育休後の時短でお給料が20万に減った場合、社会保険料は4万円に減額します。(負担減)
- ですが、年金積立は30万円の時の6万円控除分で計算してもらえるのです。
※控除額などの計算は仮に入れているので適当です。年金積立にあたる金額は社会保険の内、健康保険は除外する金額なので正確な金額はご自身の給与明細やねんきん定期便を見ながらご確認ください。
<関係する制度>
育児・介護休業法内、短時間勤務制度(所定労働時間の短縮等の措置)
パートタイムのメリット・デメリット
パートタイムになるということは正社員を辞めて時間給になるということです。
パートタイムになることの一番大きなきっかけは勤務時間を短くしたいという希望がある場合ではないでしょうか。時短勤務の場合は、1日6時間までしか短くできませんので、これよりも短い時間で働きたい場合は必然的にパートを選択することになります。もしくは、扶養内で働きたい場合は、パートを選ぶのも良いと思います。
ただし、扶養から外れるということは社会保険に自分で入ることができないということなので、時短のときのような年金の積立がオトクになる制度などは活用できません。パート復帰後に「やっぱり無理」と言って辞めると、失業保険の額が減ります(雇用期間によっては出ないかも?)
結局はワークライフバランス?
お仕事=お金を稼ぐ
という図式で考えるならフルタイムがベストだし、正社員の手厚い保証は何よりも捨てがたい存在ですね。ただし、フルタイムで復帰することで育休時代とは変わってしまうものがあります。一番大きなものは「時間」ですね。会社員として会社に勤務する以上、毎日自宅で過ごしていたような時間の使い方はできません。
時間がなくなることで、子どもとのふれあい時間が減ったり、子どもに限らず夫との会話の時間が減ったりすることもあるでしょう。家事に追われることもあるでしょう。その時間の使い方とお給料のバランスをどうしたいかは、人生観にもつながってきますよね。
教育費や老後の心配はもちろん誰にでもありますが、どんな生活を送ることが本当に幸せなのかを一度見つめ直す良い機会になりそうです。