名前は聞いたことあるけど、どんなものかは知らなかった「ニキーチン夫妻」の育児本を3冊読んでみました。

 

「ニキーチン夫妻と七人の子ども」

「ニキーチンの母親の学校」

「母親であることを学ぶ―ニキーチン夫人の母親日記」

 

「ニキーチン夫妻と七人の子ども」はご夫妻の共著。

「ニキーチンの母親の学校」はご主人のボリスさん、

「母親であることを学ぶ―ニキーチン夫人の母親日記」はレーナ夫人がそれぞれ書いています。

 

視点が少し変わるので内容の印象も変わります。

一番読みやすいのは「ニキーチン夫妻と七人の子ども」。

訳者の匹田さんの解説も秀逸です。

 

これらの本を読んで驚いたのはレーナ夫人が「育児本嫌い」だということ。

ご自身が育児をするにあたって、育児本は嫌いだと感じ自己流に子育てをした結果、育児本を出しているのです(^_^;)

 

それで、レーナさんいわく「育児本は押し付けているから嫌い」なのだそうです。

その通り、このニキーチン夫妻の育児本は基本的にニキーチン夫妻の子育て記録を記したような内容になっていて「ハウツー本」という感じではないのです。

ですが、ボリスさんの書いた「ニキーチンの母親の学校」はかなりハウツーよりの書き方になっています。

こんなにも夫婦で考え方や感じ方も違うのに7人ものお子さんを協力して育ててきたご夫婦にも魅力を感じました。

ニキーチン夫妻の育児術:共働きなのに保育園なしで7人の子育て

勉強

子どもが7人もいるのは一般的ではなかった

昔の話だから~と思われるかもしれませんが、

ニキーチン夫妻が子育てをした世代での7人の子どもはかなり多い方です。

ひとりっ子でもありえる時代でした。

 

そんな中・・・

  • 7人もの子どもを育てた
  • 共働きなのに保育園を使わず
  • 祖父母の力も極力借りずに育て上げた

 

ご夫婦の努力はすごいと思います。

 

もちろん今の日本の環境とは違う部分が多いとは思うのですが・・・

ご夫婦で就業時間を調整して、努力して育てています。

保育園落ちたから働けないと熱弁をふるっている方たちも、

ちょっと考え方を変えたくなる内容です。

時代の先取り?時間差で働いて仕事と育児を両立

共働きなのに保育園を使わなかったからくりが気になりますか?

答えは単純で仕事の時間を夫婦でずらしたのです。

 

  • ご主人ボリスさんは8時~13時の工作の教師の仕事
  • レーナ夫人は13時~19時までの図書館勤務

 

と、うまく調整して働いています。

 

残った仕事などは持ち帰り自宅でこなすこともあったそうです。

 

こういう働き方がロシアでは一般的というわけではなく、

子どもができたと同時に2人で決めて転職をして調整したのです。

 

ココ重要です。

法律の助けなしに、夫婦で決めて工夫をしたところがすごいのです。

共働きでも倹約して家事もしっかりこなしていた

3種の神器(食洗機・自動掃除機・乾燥機)など無い時代です。

それでも7人もの子どもの育児をしながら家事も夫婦でしっかりこなしておられました。

 

ニキーチン夫妻は決して高給取りであったわけではなく、工夫して生活をしていたようです。

特に食費などは、モスクワ都市部の家庭の1/3ほどにおさめていたと記されていました。

都市部の食費の1/3は現代ならいくら?

気になったので調べてみました。

総務省の統計によりますと、東京都内では八王子市の集計しかありませんでした。
  • 八王子市 世帯人数2.84人 食費 ¥83,369/月

(総務省:家計調査報告)http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/

 

現代に置き換えるなら、

地方都市・家族3人・・・食費を¥25,000/月

くらいです。

できなくもない 笑

 

離乳期も凝った離乳食は作らず、早い段階でとりわけメニューにしています。

これが節約のポイントかも?

 

世間から批難を受ける原因となった薄着育児のおかげで風邪知らずの子どもたちでした。

子どもの体調不良による早退欠勤なども、なかったそうです。(重要)

 

時間もお金も、うまくやりくりして

7人もの子どもを育てたのですね!

すごい努力です。

知育・教育面でのニキーチンアイデア

工夫のこらされた手作りおもちゃで育脳

ニキーチン夫妻は早教育に熱心でした。

といっても、そのきっかけは「神童をつくろう!」と言ったものではなく、

「興味をもっているのだからやらせてみよう」というモンテッソーリの敏感期に近いような考え方でした。

(新生児の原始運動を活用した運動については少し色の違いを感じましたけど)

 

ニキーチン夫妻は共働きでの子育てのため、子どもたちにかかりきりにはなれません。

就業時間を調整して、どちらか一方が必ず在宅していたとしても

家事もありますし、持ち帰った仕事もあります。

 

それでも、こどもたちが飛び級するほどに優秀に育ったのは、

ご夫妻が用意した家庭環境にありました。

特別裕福ではなかったご夫妻は、手作りの知育玩具をたくさん用意しました。

 

知育玩具の中で有名になったものが「ニキーチンの積み木」「みんなの積み木」などの知育玩具です。

こちらは日本でも市販されているほど有名な知育玩具です。

学習よりも体を存分に体を動かせるように工夫したニキーチン家

ニキーチンの教育法と言うと「知育玩具」のほうが有名です。

しかし、それ以上に体を動かす家庭体育館の存在に興味がひかれます。

 

ここでも、日本とは住宅事情が違うぞ!と突っ込みたいところですが、

スペースについてもかなり工夫をこらしていました。

 

夫婦の寝室は、応接室と仕事部屋を兼ねるなどして、やりくりをしています。

何でも専用の◯◯がないとできない、というような固定観念はいけませんね。

なにごとも創意工夫をこらす夫婦の姿勢に感心しきりです。

一般的な教育メソッドや育児のノウハウより自分のやり方を優先

学習できる環境さえ用意すれば良いという教育方針ではありません。

少ないスキマ時間を駆使してでも、

できるだけ、子どもたちの相手をしたそうです。

 

ニキーチン夫婦が子育てをしていた当時は、

「親子の寝室は分ける」

「抱っこは抱き癖がつく」

などといわれていた時代でした。

 

周りの意見には、耳を貸さず子どもの様子だけをみて

「こっちのほうがよい!」と一緒に添い寝してみたり、好きなだけ抱っこして子育てをしました。

 

添い寝することで夜泣きが減りましたし、

今では抱っこはたくさんするようにと推奨されていますよね。

 

ノウハウに頼らずに、子どものことだけをみて、

「何を必要としてるか、何を与えたらベストか」

を常に考えて行動していたことが読み取れます。

 

その結果、家庭体育館と工作室やたくさんの知育玩具たちができあがったということです。

自宅の空き部屋に運動道具をそろえて知育玩具をまとめ買いすれば、ニキーチン家のような飛び級する優秀児がどんどん育つわけではないのです。

逆にあれやこれやと、世話を焼きすぎたりカリキュラムを詰め込みすぎるのも良くないのです。

ニキーチン育児の本質は子どもをへのまなざしそのものです。

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3冊のニキーチン本を読んで少子化問題について思う

親子 スキンシップ

ここまで読むと、日本の少子化って・・・

何が原因なんだろうな?って思いません?

 

パパママ育休活用の促進が叫ばれています。

ニキーチン夫妻のように、うまくフレックスすれば仕事を続けつつ家庭保育をすることも可能です。

で、あれば保活問題なんて関係ないのかもしれません。

 

7人の子どもたちを節約しながら子育てした話を読んでしまうと、

生活費についても節約の余地があるのかなぁと考えたりしちゃいますね。

 

あとは、教育費の問題ですが・・・

ニキーチン夫妻が育てた7人の子どもたちが飛び級できるほど優秀だったことをみると、

こういった生活が教育面でネガティブに作用することはないとも言えます。

 

じゃあ、なんで少子化なの?

てことなんですけど。

 

 

これってやっぱり、

子育てや家庭を持つこと以上の娯楽が溢れていて

そちらに夢中な人が多いからなのかなぁなんて思いました。

 

 

たぶん、うちの夫が2人目に乗り気になれないのも、

自分の時間を守りたいって気持ちがあるんだと思うんですよねぇ・・・

でもみんなそうだとは言わない。

 

 

「経済的に厳しい」

「保育が充実してないから無理」

って言い訳に逃げてる気がする。

 

こんな風に言っていると、

「子育てだけが生きがいってさみしくない?」なんて逆風が吹いてきそうです(・_・;)

 

子どもを産み、育てるという一大イベントを心底楽しんでいるだけでも

「女性も社会とつながらなきゃだめ」

という余計なお世話のせいでハードルが上がってるような気もします。

 

出産・子育てだって立派な社会参加なんですけどね。

最後が全然ニキーチン関係ない感想になっちゃいましたけど、古典育児本にしてはいろいろと考えさせられる3冊でした。

最後に3冊の特徴をまとめて終わります。

 

プレママ&ママ向けのおすすめ本を紹介

妊娠がわかってから、ネットで調べる以外にも

プレママが知っておきたい情報

子育てする上で知っておきたい心構え

育脳のための脳科学本など・・・

たくさんの本を読んできました。

 

そんな私がプレママや子育て中のママに

おすすめのガイドブックや育児本を紹介しています。

詳しくは ↓ をクリック

ニキーチン夫妻の4冊の育児本

「ニキーチン夫妻と七人の子ども」

ご夫妻共著の一冊。

「子育てノウハウ+ご夫妻のプチコメント」で構成されています。

 

ところどころ訳者の解説が入っていて理解しやすいです。

ニキーチンって何?

と言う方はこの本から読み始めるとわかりやすいです。

「ニキーチンの母親の学校」


図書館で借りてきました。

ご主人ボリスさんの本です。

 

内容的には妊娠期~1歳までの育児のポイントが簡潔にまとまっています。

ハウツー本を読みたい方にはこちらが最適です。

 

ただ、古い内容ですので、最新の医療環境などとは異なる部分もあると思いますので要注意です。

子どもとの関わり方の両極端「放任と過保護」についての考察は、感心しました。

「母親であることを学ぶ―ニキーチン夫人の母親日記」

レーナ夫人の育児日記風の一冊。

コラム調ですし、大半は日記の引用なのでブログを読む感覚で読めます。

育児の息抜きに読むと面白いと思います。

ニキーチンの知育遊び

すごく良い本です。

 

いろんな知育玩具の作り方から遊び方までわかりやすくまとまっています。

手作り玩具好きな方は自宅に一冊おいておきたくなる本です。

実際にニキーチンの積み木を100均の木材で自作している方はたくさんいますね。

市販されているニキーチンの知育玩具

ニキーチンの積み木

こちらはニキーチンの積み木ですが、市販品は7000円近くします。
自作すればかなりの節約になりますがものすごく手間がかかります。

ニキーチンのみんなの積み木

みんなの積み木も7000円くらいします。

シンプルな作りなので自作も可能です。

ただ、どちらも、着色作業が思いのほか、大変なようです(たくさんのブログを見ました)

 

 

月齢が低いと口に入れる可能性も高いので、自作か市販品を買うかは悩みますね。

知育玩具としてはすごく楽しいものなので(私もやりたい)、ちょっと悩んでから買うか作るかしようと思います。

でもできれば、積み木だけを買わずに、ニキーチン夫妻の考え方を読んでから遊んであげることをオススメします(*^_^*)

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