「塾には通わせているけれど、家でももう少し何かやらせたほうがいいのかな……」
塾に通わせながら、ずっとそんなことを考えていました。それで、進研ゼミの中学受験講座に資料請求してみることにしたんです。
届いたものを全部読んで、最終的に受講しないと決めました。何が届いて、いくらで、どこを見て決めたのかを書いておきます。
進研ゼミの中学受験講座に資料請求すると、何が届くのか
届いたのは、冊子が3冊と教材見本でした。思っていたより厚みがあります。
情報誌「中学受験パーフェクト・ガイド」(34ページ)
いちばん厚い冊子です。34ページあって、中身は講座の売り込みというより、中学受検そのものの解説でした。
中学受検をする・しないのメリット比較、3年生の冬から6年生の秋までのスケジュール、志望校を選ぶ理由ベスト10、公立中高一貫校の選抜方法、先輩ママの座談会。このあたりが並んでいます。
保存版と書いてあるだけあって、講座に申し込まなくても読み物として成立する内容でした。
講座の本体案内「自宅で始める進研ゼミの中学受験対策」(27ページ)
こちらが「考える力・プラス 中学受験講座」そのものの案内です。教材の構成、1か月の流れ、カリキュラム、受講費が載っています。
判断に使ったのは、実質この1冊でした。
有料オプション「作文・表現力講座」の案内(7ページ)
いちばん薄い7ページの冊子です。中学受験講座とは別の、有料オプション講座の案内でした。
うちは今Z会の作文講座を受講しているので、3冊のなかでこれがいちばん気になりました。
教材見本
冊子とは別に、実際の教材の見本も入っていました。これを娘に見せたときの反応が、結果的に決め手のひとつになります(後述します)。
受講費は月いくら?1年分一括なら7,480円、毎月払いなら7,870円
いちばん知りたかったのはここでした。
考える力・プラス 中学受験講座の受講費
| 支払い方法 | 5年生 |
|---|---|
| 卒業までの一括払い/1年分一括払い | 7,480円/月(税込) |
| 6か月分まとめ払い | 7,870円/月(税込) |
| 毎月払い | 7,870円/月(税込) |
2026年度4月号時点・税込。お申込みの際には、最新情報を公式ホームページからご確認ください。
よく見かける「月7,480円」は、1年分をまとめて払った場合の1か月あたりの金額です。毎月払いにすると7,870円なので、390円の差があります。1年で4,680円ちがう計算になります。
公式サイトに書かれていた条件も、あわせて拾っておきます。
- 1か月のみの受講はできない
- 1教科のみの受講もできない(4教科での受講になる)
- 支払いは教材が届いたあと
- 手数料(カード払いを除く)、課題を提出するときの郵送料、インターネット接続料は別途
作文・表現力講座はZ会と似ていました。見送った理由
3冊のうち、いちばん時間をかけて読んだのが、この7ページの冊子でした。
① 内容は基本的にZ会と似ていました
毎月のお題に合わせて素材を集めるステップがあって、文章を完成させて添削してもらう。この流れは、Z会の作文講座と基本的に似ています。
Z会のほうはうちが実際に受講しているもので、進研ゼミのほうは届いた冊子と公式サイトに書いてあった内容です。
| 進研ゼミ 作文・表現力講座 | Z会 作文講座 | |
|---|---|---|
| 届く頻度 | 2か月に1回・年6回 | ー |
| 取り組み | 週1回・約20分 | ー |
| 添削の返却 | 冊子に「約3日」 | 月末締切・翌月初めに返却 |
進研ゼミ側は冊子に書いてあった数字、Z会側は実際に受講しての実感です。添削は担任制の赤ペン先生、副教材に「マンガでわかる 作文に使える言葉50」やWEBのコーナーが付く、といったことも冊子に載っていました。
② 書くことの楽しさは、Z会同様に身につきそうだと思いました
読んでいて、これはZ会と同じように、書くことそのものの楽しさは身につきそうだと思いました。
お題があって、素材を集めて、形にして、赤ペンで返ってくる。娘がZ会でやっていることと近いので、取り組んでいる姿は想像がつきます。
5年生は説明文を中心に、理由づけして意見を表現する力。6年生は根拠をもって相手を説得する表現力。到達目標もそう書かれていました。
③ でも、受検で求められる作文の力は身につかなさそうでした
ここが見送りの理由です。
書くことは楽しくなりそう。でも、受検で問われる作文の力とは、また別のものだと感じました。
同じことを、今受講しているZ会の作文講座についても考えていて、そちらは別の記事にまとめています。
→Z会作文講座は中学受験に使える?小5が5か月受講した口コミ
作文・表現力講座の受講費
| 年度 | 1年分一括払い | 毎回払い | 12か月分の総額(1年分一括払い) |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 3,220円/回(税込) | 3,390円/回(税込) | 19,320円(税込) |
| 2027年度 | 3,820円/回(税込) | 3,990円/回(税込) | 22,920円(税込) |
2026年度4月号時点・税込。お申込みの際には、最新情報を公式ホームページからご確認ください。
公式サイトを見ていて気づいたのですが、2027年度から受講費が上がります。1年分一括払いで1回あたり3,220円→3,820円、年額では19,320円→22,920円です。
冊子にはこの情報がなくて、公式サイトに2026年度と2027年度が並べて書いてありました。届いた資料だけで判断していたら、気づかなかったところです。
学年(3〜6年生)による金額の差はありません。
中学受験講座は私立向けで、学校の授業より先取りでした
① 対応しているのはどんな学校か
公式サイトのQ&Aに、目安がはっきり書いてありました。
偏差値55~65の私立・国立中学校が目安です。
基準は首都圏模試の偏差値だそうです。あわせて「入試直前期には学校別の過去問対策など別途必要になります」とも書かれていました。この講座だけで最後まで完結するわけではない、ということです。
そして、公立中高一貫校を考えている場合は、この講座ではなく「考える力・プラス講座」のほうが対応する教材になります。名前が似ていて紛らわしいのですが、別の講座です。
「中学受験講座」と付いているので全部まとめて対応しているのかと思っていたのですが、そこは分かれていました。
② 学習進度が早く、学校の授業より先取りでした
基本的には私立向けで、学習の進度は早め。学校の授業よりも先取りになっている、という印象を受けました。
冊子に載っていた1か月の流れは、こうです。
- 授業テキストで理解する(1回20〜30分)
- 中学入試演習ワークで解答力をつける(1回30〜40分)
- 月末に「赤ペン先生の問題」(算数・国語)を郵送で提出する
- 受付後およそ3日で、専用WEBページに添削が返ってくる
これに4教科の映像授業(1教科あたり約5〜10分)と暗記教材が付きます。5年生は算数がスタンダードとハイレベルのコース別で、思考力・記述力診断テストが提出式になって全国順位が出るのも5年生からでした。
学習量は1日約60分の設計。公式のQ&Aによると、学校の授業に対応した「チャレンジ」が1日約20分なので、その3倍です。
③ 家庭学習と塾に足すには、量が多そうでした
うちは自宅で「教科書ぴったりトレーニング」(ぴたトレ)を使っています。教科書に対応した市販の教材です。
これと並行して取り組むには、ボリューム的に多そうだと感じました。さらに塾もあります。1日約60分がそこに乗ってくると考えると、現実的ではありませんでした。
なお、教材見本に娘が取り組んでいないので、内容が難しいのか簡単なのかは、うちには判断がつきません。ここで書いているのは進度と量の話です。
それでも「いいな」と思ったのは、取捨選択の力の話でした
冊子を読んでいて、一か所だけ、はっきり「これはいいな」と思ったところがありました。
私立の受験では、分からない問題よりも分かる問題に取り組む。その取捨選択の力を身につける、と書いてあったところです。
限られた時間のなかで、どの問題に手をつけて、どれを飛ばすか。これは家庭ではなかなか教えられないところだと思っていたので、講座がそこに触れているのは意外でした。
受講しないと決めたあとも、ここだけは覚えています。
情報誌は、中学受検に初めて向き合う親ほど効きます
34ページの情報誌は、読む人によって評価が分かれると思います。
中学受検に初めて向かい合った親にとっては、取っ掛かりになる資料でした。制度の説明から、学年ごとのスケジュール、費用まで一通り載っています。うちも、公立中高一貫校の選抜方法のあたりは知らないことが多かったです。
一方で、ある程度ママ友から情報が入っていたり、自分でリサーチ済みだったりすると、知っていることのほうが多いかもしれません。
お金の話も載っていたので、いくつか紹介しておきます。
| 項目 | 冊子・公式サイトの記載 |
|---|---|
| 大手進学塾(3年間) | 約319万円(森上教育研究所調べ・2024年8月時点の情報をもとに算出) |
| 通信教育(3年間) | 約25万円(「考える力・プラス 中学受験講座」の場合) |
| 私立中学の学習費(3年間) | 約404万円(文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」) |
塾の金額については、入会金の有無、科目数の変更、春・夏・冬期講習の追加などで変わる、という注記もついていました。そのまま自分の家に当てはまる数字ではありませんが、桁の感覚をつかむには役に立ちます。
それで、受講しないと決めました
① 娘は教材見本に興味を示しませんでした
冊子と一緒に届いた教材見本を娘に見せてみたのですが、まったく興味を示しませんでした。
② 理由は難易度ではなく、「今の教材で手一杯」だったようです
やってみて難しかった、という話ではありません。そもそも取り組んでいないので、難易度については判断がつかないままです。
自宅にある市販教材と、今の塾の教材で手一杯。新しい教材をやってみたいという好奇心が、今はないようです。
これは娘がはっきりそう言ったわけではなく、様子を見ていての私の受け取りです。
③ こどもちゃれんじ時代の、解約のしにくさを思い出しました
もうひとつ、私自身の理由があります。
娘が赤ちゃんのころ、こどもちゃれんじを受講していました。そのときに解約で手こずった記憶があって、当時のブログにも書き残しています。
今の手続きがどうなっているかはわかりません。ただ、申し込みを考えたときに、当時の感じをふっと思い出してしまったのは事実でした。
うちには合わなかったけれど、条件が違えば
娘の性格を考えると、自宅での自主勉強は教科書準拠の教材が限界かな、というのが今の感触です。それ以上を足しても、こなしきれずに終わる気がしています。
ただ、どうしても私立に受かりたいという気持ちが強い家庭なら、悪あがき的に自宅で使うには良いのかもしれない、とも思いました。
塾に通わせながら、家でもうひと押ししたい。その条件なら、この講座は選択肢になりうると思います。うちの条件では違った、というだけです。
資料請求してよかったことも、いくつかありました。情報誌が読めたこと。費用の相場観がついたこと。そして、作文講座をZ会と比べる材料になったこと。受講はしませんが、取り寄せてよかったです。
学校選びのほうは、実際に足を運んで見てきた記録も残しています。


